セントレジャー開催2日目

前回の日記で紹介したように、水曜日からドンカスター競馬場のセントレジャー・ミーティングが始まっています。初日は大きなレースもなかったので、今日は2日目の報告。

この日のパターン・レースは二つ。先ずはパーク・ヒル・ステークスです。申すまでもなく今開催の目玉はセントレジャーですが、パークヒルはその「女版」です。距離が同じ、1マイル6ハロン132ヤードですね。昔はセントレジャー同様に3歳馬だけでしたが、ご多分に漏れず長距離競馬には出てくる馬が少ないので、現在は古馬にも開放されて3歳上という条件、GⅡの格付けです。

今年の勝馬はハイ・カリプソ Hi Calypso 。イン・ザ・ウイングスの娘ですから、いかにも長距離向きですね。調教師はマイケル・スタウトさん、騎手は主戦のライアン・ムーアです。
この馬、6月の時点ではハンデ戦クラスだったんですが急成長、GⅡを制するまでに強くなりました。レース振りもそれを象徴するよう。14頭立ての後ろから3頭目につけ、直線だけで一気に先行馬を交わしてしまいました。見事です。2着は本命に推されていたキネーン/オブライエン・コンビのオール・マイ・ラヴィング。首差でした。
前日に脚を怪我し、当日に出走取消の可能性もあったそうですが、連勝を4に伸ばして8戦5勝。今シーズンはこれでリタイアし、来年も4歳として現役を続けるそうです。長距離戦で活躍しそうですね。

もう一つのパターン・レースは、2歳牝馬による1マイルのメイ・ヒル・ステークス。これは直線コースというところに特徴があります。日本では1600メートルの直線という競馬は見られませんので、ヨーロッパならではの画を堪能できます。
勝ったスペシアス Spacious 、正に後方一気でした。ジェイミー・スペンサーが騎乗していましたが、どこを衝いて出てくるのかと思うような位置からの追い込み。見応えありますね。
ただ、最後の叩き合いで2着コツィ(?) Kotsi の進路に刺さりました。スペンサー君、1日の騎乗停止になったようです。
調教師はジェームズ・フランショーさん、14頭立ての1番人気でした。

2歳のこの時点での1マイルは、3歳に当て嵌めれば1マイル半くらいに匹敵します。スペシアスの脚力を見ていると、来年はオークス狙いかな、と素人は思ってしまいますね。
現実には1000ギニー向きなんだそうで、父はミスター・プロスペクター系のナィエフ Nayef 、果してそうなんでしょうかねぇ。
ナィエフはチャンピオン・ステークスやドバイのシーマ・クラシックなどGⅠに4勝した馬。オークス向きだと思うんだけどなぁ。
スペシアスはナィエフの初産駒のはず、今後の種牡馬としての人気も挙がってくるでしょう。

ところでこの日、パークヒルが第3レース、メイヒルが第4レースでしたが、第5レースはセプター・ステークスでした。これ、実は日本中央競馬会がスポンサーになっていたみたい。正式なレース名は Japan Racing Association Sceptre Stakes (Listed) となっていますね。
これはムーアが騎乗したメドレーという馬が勝っています。ムーアくん、この日は第7レース(最終レース)でダンヒルサンダンスという馬に乗ってインシュランス・ハンデにも勝ち、ハット・トリックを達成しました。

 

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください